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イケないキミに白い林檎を
第22章 Reminiscence

普通と言えるほどの人数の男と付き合った事はない。
だから無意識にソラ先輩のことを颯太と比べてしまっていた。

「甘やかすとか子供扱いしてるわけじゃなくて、喜ばせたいから。できることはしてあげたいんだ」

しかも正反対のせいでどっちが普通の彼氏に近いのか分からない。


「私はソラ先輩に何もしてあげていません。お金もないし、プレゼントもしてない。それに家事をして尽くしてもいません」

いつももらってばかりで何も返せていない自分が嫌だった。
付き合い始めた頃も恩返ししようとしていたのに思ったように返せなくて。
寧ろ与えられてばかりで……。


「だから、対等に愛するにはどうしたらいいんでしょうか。お金や労働で払えないなら、キスとかフェラとかエッチなことをして喜ばせればいいんですか?」

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