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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜
「嫌です!ただお酒が飲みたいだけですから連れて行ってください!お願いします」
「酒が飲みたいだけだったら家でも飲めるし、外で飲みたいなら俺が連れて行くから」
「暇なのでソラ先輩と一緒に行きたいんです」
「ダメだ。乙羽さんはブランデー入りのチョコレートケーキでも酔ったんだから。余興の話し合いで初めて集まった時にファミレスでそれを三個も食べて具合が悪くなっただろ」
「それが原因だったんですか!?でも大人になったことですし、今は酔いません」
「いいや、絶対に酔うね」
「ソラ先輩と颯太が仲良くしてる姿をまた見たいんです。私は余計な口出しをしませんし、お酒を飲みながら二人の会話を聞いてるだけでいいですから」
「――――この小悪魔め」
「んぐっ……!?」
餌を欲しがる雛のように騒いでいたら口にクラフトテープを貼られて封じられた。
表情を伺う暇さえもくれず、ベッドに押し戻して私の両手首を掴んで覆い被さってくる。
手を動かそうとしても、押さえ込むように握られていて上げられない。
それなのに私の体は嫌悪するどころか、この人に支配されることを快感として認識していた。
「大人しくしててもらうから」