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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜
「大雨で困っていたので傘に入れてもらっただけです。手も繋いでないし、キスもしてません」
「その割りにはくっつきすぎ」
「濡れないように肩を寄せられただけです。もう友達なんだから何もないですよ」
この様子だと颯太に会わせることをまだ警戒しているから、嫉妬してくれる可能性はほぼ確実と言っていい。
そして、あくまでも純粋にお酒を飲みたい気持ちだけ伝わるように平静を保って連れて行ってもらう。
「…………。連れて行くのはナシだな。乙羽さんは行かないって今すぐ断るから」
どこで見透かされたのか。
計画が台無しになりそうで焦った私はスマホを取りに行くソラ先輩の背中にしがみついて止めに入る。