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イケないキミに白い林檎を
第24章 初恋の人
仕方なく次の駅で降り、改札を出て次の電車が来るのを待つ。
時計を見ると午後5時を過ぎていて、改札前には学生の姿がちらほらと見られた。
時刻表を眺めているとドンッと肩に誰かがぶつかってきた。
すみません、っと謝って通り過ぎて行く私より年下の女の子。
その子が着ていた制服を見てハッとする。
プリクラに写っていたあの子が着ていたセーラー服に似ている……!
違う部分は袖の長さだけ。
今は夏服だからかな。
よく見ると駅内にはその学校の学生が多かった。
今まで見掛けることがなかったけど、一体どこの高校のなんだろう。
丁度、その制服を着た女の子が時刻表を見に私の隣に来た。
左胸に付けているネームプレートを横目でチラッと見てみると、高校ではなく“北中学校”と書いてあった。
この中学校って……