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イケないキミに白い林檎を
第24章 初恋の人
首を傾げると急に目の前に何かがやってきて驚きで肩が上がる。
突き出されたのがスマホだと分かっても近すぎて焦点が合わなかった。
「風子ちゃんだよ!」
「いくらなんでもそれはないですから」
「画像を拡大してよく見なかったの?鏡で自分の顔を見てからプリクラを見てみなよ」
鏡を渡されて見比べてみると確かにプリクラに写っている女の子の顔は私に似ていた。
「私……なの?そっくりさんじゃ……」
プリクラの写真を開いたスマホを顔写真の隣に並べてみた。
間違い探しをするように集中して見ると制服、髪型、顔が一致している。
なにかの間違いではないのかと思い、卒業アルバムを再度捲ってもプリクラに写っている女の子に似ている人は他にいなかった。