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イケないキミに白い林檎を
第24章 初恋の人

目は口ほどに物を言う、だからソラ先輩をじっと見つめてすぐに返ってこない答えを待つ。

時間を刻む時計の針の音が何回か聞こえた後、ソラ先輩は瞬きをしてから紡いでいた口を開いた。


「そうだよ……。プリクラに写ってる女の子もあのネックレスをくれたのもキミだよ」

「……っ。全然覚えてないんですけど、すごく嬉しいです」


やっと誰かの一番になれて愛されていた。

今日は目が潤むのが何度目だろう。
幸せなのに涙が溢れ出してきて止まらない。


ずっと前から好きでいてくれたことが信じられなくて、奇跡のようで。

この気持ちをソラ先輩にどう伝えたらいいのか言葉が見つからなかった。


「記憶を失くす前はどんな関係だったのか知りたいです。あの頃から私たちは付き合っていたんですか?」

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