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イケないキミに白い林檎を
第4章 独占


私にとってセックスは快楽でもあり、孤独から解放してくれるものだった。

そして誰かが私を必要としてくれると感じることができる時。


この欲求が満たせるのは颯太がいてくれるから。


好き……。


大好き……――



「風子は前より大胆になったな」

「そうかな」


いつもセックスを終えた後は黙ってスマホを弄っている颯太が珍しく私の方を向いて話し掛けてきてくれた。


「さっきの腰の振り方がエロかった」

「嬉しい。……もっとエッチが上手くなるように頑張るね」

「ったく、おまえは可愛いな」


行為によって乱れた髪を乱雑に撫でられた。

私に触れてきた颯太の手を頬の方へ持っていき、愛を感じる。


こうやってもっと私に触れて……


はっきり言ってマンネリ気味だったセックス。

ライバルが現れたことによって、当たり前のことが今は愛おしくて堪らない。


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