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イケないキミに白い林檎を
第25章 純愛青春は淫らな戯れへ
「俺の方がずっと大好きだから、キミは勝てないよ」
目が合うとおもむろに顔を近付けてきて、唇の表面に軽く触れるだけのキスをされる。
この感触をまだ覚えている。
ソラ先輩が初めてしてくれた時と同じ。
今思うとあれは純粋なキスだったんだ……。
「っ……。せっかくだから写真を撮りましょう。自撮り棒を持ってきたんです」
「流石にキスしてるところは……」
「ふっ…、普通にでいいですから」
スマホでツーショット写真をたくさん撮って青春を塗り替えるように思い出を作る。
制服姿のソラ先輩も格好良くて、色んな場所で隣に並んで撮った写真を見て私はニヤけていた。
「それにしても手を繋ぎたかったなんてピュアですね」
「まぁ……。でも、付き合ったらあわよくばこういう事もしたかったけど」