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イケないキミに白い林檎を
第25章 純愛青春は淫らな戯れへ
「高校生の頃、乙羽さんとこう言うことをしたかったな」
「…………」
同じ学校に通っていた時にできなかったことを惜しむように言われてなんだか心がきゅっと痛くなる。
あの頃の私は颯太のことで頭がいっぱいで、ソラ先輩のことは男として見ていなかった。
もし、高校生の時から両思いになっていたらどうなっていたんだろう。
手を繋ぐのでさえハードルが高い初々しいカップルになれていたのかな。
時間は元に戻せないけど、制服を着て学校にいるせいで時を巻き戻したみたいに感じた。
好きの気持ちは今のままで目の前の人にドキドキしている。
異性の体を何も知らなかった処女のように……。
「ソラ先輩、……大好きです」