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イケないキミに白い林檎を
第25章 純愛青春は淫らな戯れへ
触れた途端に目を閉じてしまったけれど、体が包まれて温もりを感じると肩の力が抜けて癒された。
きっと嫌気がさしたのは気のせいだったんだ。
ただ体調が悪かったからそう思っただけ。
好きな人を拒否するはずがない……。
「そう言えば、窓ガラスが割れた時に少し思い出したんですよ」
「えっ…、なんだって……」
「事故にあった日、私は誰かに謝りたかったんです。どんなことで謝りたかったのかは分からないんですけど。
衝撃を受けた時に思ったので、すごく大切なことだったんだと思います」
「……そうか」
考えたいのに深く考えようとするとせっかく良くなった頭痛がズキズキと復活してくる。
「うーん……。あの日にどうしても伝えたかったことなんですかね?」