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イケないキミに白い林檎を
第26章 運命の赤い糸

大学二年生の夏休みが終わった。

過保護のソラ先輩はしばらく無理をさせたくないと言われて、近場でのデートばかりしていた。

体調はもう万全なのに……。

真面目な彼にどう言ったら、私が健康だと分かってもらえるのやら。


今日はおうちデート。
ソラ先輩の住んでいるマンションへ行く。

まだバイトから帰ってきていないから合鍵を使って入り、ちょこんとソファーに腰掛けて一休みする。

夜ご飯を作るにはまだ早い。

何をして時間を潰そうか考えていたら、ふと過去の私があげたネックレスと一緒に撮ったプリクラをもう一度見たくなった。


今度こそ実物を見れば手掛かりが掴めそうな気がして机の引き出しに触れる。

すると、また鍵が掛けられていて開かなかった。

もう隠す必要はないはずなのに……。


他に過去のことを思い出す方法は――――

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