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イケないキミに白い林檎を
第27章 禁じられた快楽
――『私に触れないでください』
なんて酷いことを言ってしまったんだろう。
過去の記憶がフラッシュバックして家に帰ってから、触れなくなったのがソラ先輩だけかと思って試しに両親に触れようとしてみた。
すると両親にも怖くて触れることができなかった。
どうやら心の傷のせいで私は誰にも触れることができなくなってしまったようで……。
このままでは彼氏であるソラ先輩と手を繋いだり、キスをしたり、セックスをすることもできない。
つまり、恋人としていれなくなる可能性がある。
今まで色んな苦労を掛けてきたから今度こそ見捨てられてもおかしくない。
しかも気持ちが落ち着くまで会わない方がいいんじゃないかとソラ先輩に言われてしまい、会うことを拒否されていた。
心の傷と言うよりも大好きな彼氏に嫌われていないか不安になって落ち着くことができなかった。