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イケないキミに白い林檎を
第27章 禁じられた快楽

今度会えたら触らないで欲しいと言ってしまったことを謝罪したい。

好きな人に拒否されたら絶対に傷付いているはずだから……。


仲直りをするシュミレーションを脳内でしながら大学で必修科目の授業を受ける。

モヤモヤしていて内容が頭に入ってこない。
こんな時でもソラ先輩はしっかり授業を受けてバイトをしているんだから、私も頑張らないと。


「――――後期は二人一組で調べてまとめ、発表してもらいますから。学籍番号順にペアを組んでくださいね」

先生がそう言った後、ブーイングが教室中で飛び交う。

どうやらこの授業の後期は殆ど二人一組でやる課題に時間に費やすらしい。


私と一緒に組む人は今日は欠席。
確か、榎森(エモリ)という苗字の男子。

学籍番号が私の前だからプリントを手渡してくれたり、挨拶を交わしたことがあるくらいの薄い関係の人。

この課題さえ終われば、おさらばなんだから仲良くする必要はないけど。


他の人たちは二人で雑談しながら課題に手をつける中、私は一人で勝手に黙々と先へ進めた。

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