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イケないキミに白い林檎を
第27章 禁じられた快楽

「乙羽さんからそう言ってくるの珍しいね」

「触れない分、言葉で愛情表現をしようと思います」

「ちょっと待って。ストレートに言われ続けると心臓がもたなくて早死にしそうだ」

大袈裟な冗談に二人で笑った。

ソファに一緒に座っているけど、付き合っていなかった頃と同じくらい間を開けて座っている。

体の距離は離れてしまっても心の距離は今までと変わっていない気がした。


「俺以外の男に触れられたくないのなら都合いいのにな」

「ふふっ。ソラ先輩も私と同じでヤキモチ妬きなんですね」


「ライバルがいるからこうなったのかもしれないよ。自分でも異常かなと思うほどに乙羽さんを独り占めしたいから」

一方、私は他の女からソラ先輩を独り占めしているようなもの。
女が苦手でいてくれて良かったとしみじみ思う。


「でもライバルなんていませんよ。触ることすらできない女を好きになる男なんてどこにもいません」


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