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イケないキミに白い林檎を
第4章 独占
絆創膏を2枚隣り合わせに貼った。
しっかりとくっつくように少し強く撫でて抑える。
「よし、これでオッケーだと思います」
「ありがとう」
「いえ、気にしないでください」
使った物をバックに閉まっている時、ソラ先輩の肩が私の肩にトンッと優しく触れた。
隣に座ることはあったけれど、いつも以上に近い距離。
「ねえ、乙羽さん……」
「……はい?」
改まった声に緊張して、膝の上に置いたバックの中に視線を向けたままにした。
「……今度こそ、本当に俺と浮気する?」
「えっ……」
ドクンッと大きく鼓動が鳴って早くなる。
「そしたら颯太も嫉妬して今以上に乙羽さんを求めてくるよ」
「なに言ってるんですか……。そんなわけ……」