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イケないキミに白い林檎を
第28章 ふたりのしあわせ

信じたくない。

どうでもいい男には触れることができて、肝心な彼氏には触れることすらできないなんて。


秋には恋愛感情はないと言い切れる。
そしてソラ先輩のことが好きなのは変わらない。
だから浮気はしていないと思う。

ソラ先輩や両親に触れないのは一体何が原因なんだろう。

理由も分からないまま何も進歩することなく月日だけが過ぎていった。


変わったのは私と秋の関係。

課題を始めた頃よりも秋は私との距離を縮めてくる。
今となっては友達と言ってもいいくらい。

私はただの友達で一線を引いているつもりだけど、もっと仲良くなろうと近付いてくるから困ってしまう。


「今日は一緒に帰らない?風子と行きたいところがありまして」

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