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イケないキミに白い林檎を
第28章 ふたりのしあわせ

「忠告ありがとう。こう見えても乙羽さんとはかなり深い関係だから、他の男は俺を超えることはできないだろうね」

外面は笑顔の二人。だからこそ、とてつもなく怖い。


「あの……、そろそろ――――」

険悪な雰囲気になりそうだから話を切ろうとすると、秋は私の肩に両手をトンッと置く。

秋が私に触れていることに驚いているのかソラ先輩は目を見開いていた。


「聞いてください。生徒会長が高校の時にやっていたことはやり過ぎだったんじゃないかってボクが言ったら風子が怒ったんですよ。
彼氏のために怒るなんて、先輩はいい彼女を持ちましたね」


「ちょっと秋!そんなことは言わないでいいですから」

「彼氏が喜ぶと思って風子を褒めただけなのに。……明日はあの授業があるから二人っきりで課題を頑張ろう」


はいはいと適当に返事をしたら、秋は気が済んだのか私から離れて去って行った。

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