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イケないキミに白い林檎を
第28章 ふたりのしあわせ
なかなか終わらない愛撫に身体が麻痺してしまう。
快感を与えられて拒否もできない。
渇いていた体が秋の手によって潤されていく。
その流れで唇を重ねられそうになり、すぐさま両手で口を塞いでガードした。
「もうここまでしたんですし、キスくらいさせてくれてもいいじゃないですか」
「これ以上、秋に色々されたら私は本当に壊れちゃうから……」
キスをしてしまったら理性が崩壊して歯止めが効かなくなりそうで怖い。
何よりソラ先輩に染め直された私がまた他の色で塗り潰されてしまう気がした。
「それなら我慢している風子を壊してもいいですか?」
「やめて……。私は彼氏のことが好きなんです」
「風子は情に縛られてるだけですよ。触ることができない彼氏なんか捨てて、ボクを選べばいいのに」