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イケないキミに白い林檎を
第29章 in flore
「大好きって言うと遠慮しないでくっつくよ。……いい匂いがする」
「相当お腹が空いてるんですね」
「乙羽さんの髪の匂いだよ」
「っ……、お粥かと思いました」
「触れることができる方法があるって分かったから、今まで触れなかった分こうやっていっぱい触る……」
触れ合うことができる喜びで心が温かくなり、笑顔になってばかりだからか頬が痛くなってくる。
思い描く未来は一緒であることを知り、今は大切に抱かれているんだから、今朝に見たテレビでやっていた今日の占いは外れているんだろう。
「克服に繋がると思いますのでそうしてください。でも、その前に風邪を治してくださいね」