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イケないキミに白い林檎を
第4章 独占
…………。
………………。
「風子……、悪い。玲亜の言ってることマジだから」
「そうだったら、ちゃんと話し合お……」
やっと目が合ったと思った時、颯太は沈んだ顔をして私からすぐに目線を逸らした。
「その必要はねえよ。…………もう終わりにしよう」
いや……。
いやだ、嫌だ…
嫌だ……。
「話が終わったんだから帰ってよ。……元カノさん」
嘘だ……。
信じられない……。
こんなことになるなんて思っていなかった。
ちゃんと気持ちを伝えて、知って欲しかったのに向き合えずに終わるなんて……――
「なんでっ……、颯太……!」
「…………」
「ほら!用済み女はさっさと出ていく!」
玲亜さんに背中をグイッと強く押されて、私は外に放り出された。