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イケないキミに白い林檎を
第5章 狂乱
振られたけど、抱かれたいと思えるのは颯太だけ。
浮気をされて、別れを告げられ、恨みたくなるほど怒りが湧いてくるのにすぐに気持ちを切り替えることができない。
好きという想いが邪魔をして、まだ颯太のことを思ってしまう。
従兄弟であるソラ先輩は似ている所もあって颯太の代わりになる気はするけれど……。
本物には、なれない。
それに今はひとりでいるのがつらい……。
せめて今だけは我慢すれば……――
…………。
首筋を触れていた唇が離れて、どうしたのかと思って目を開く。
「ソラ先輩……?」
「……本当はしたくないだろ」
「っ……。違います!したいです!」