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第2章 黒電話




カレとの最初の出逢いは専門学校を卒業してそのまま地元には帰らず叶和が就職して少し経ったときだった。

慣れない仕事を懸命にこなし、慣れない環境に心細さを憶えていたときにカレに出逢った。

職場の人達と飲みに行ったときに入った店にカレがいた。

なんのきっかけかは忘れたがカレと言葉を交わすうちにカレと叶和の地元が同じことがわかり打ち解けた。

きっかけはそんな些細なモノ。

徐々に距離を縮めていった。

カレは年上で叶和からすれば、落ち着いた男の人。

でもたまに見せる笑顔がクシャっと顔面を崩し子どものように無邪気に笑う顔がたまらなく好きだった。

でも、出逢った頃から別れもわかっていた。

カレは知り合いに頼まれ半年間この店で働いていること、その期間が終われば地元に帰り自分の店をオープンさせること、その準備期間を利用して知り合いに色々教わっていること。

それも踏まえて好きになった。
そして別れも呆気なく来た。


別れも呆気なく来たが、再会も呆気なくやってい来た。



地元に帰ってきてから直ぐのイベントの打ち上げでカレと再会をした。

打ち上げで会場の主催者の友人のBARで叶和はカレと再開する。



「久し振りだな
コッチに戻ってきたのか」

「お久しぶりです
ええ、つい最近ですが」

「あのと「叶和見つけた」

「奈美ちゃん遅かったね
もう挨拶も終わって各自で盛り上がってるよ」

「就業時近くにどうしても断れないお客様が来ちゃって。。。あら、私お邪魔だったかしら
ごめんなさい」



叶和とカレの間に割って入ったことに奈美が気づき慌てて誤った。

カレは会話を遮られたことにも気を悪くせず、愉しんでいってくださいと言い叶和達から立ち去った。

奈美が誰と、意味深な顔で聞いてきたが、アッチの知り合いと言いイベントで顔見知となったスタッフ達と愉しい時間を過ごした。





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