この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
コーストライン
第2章 黒電話




「おい、いつまで寝てんだ
叶和起きろ!」

「ん、。。。和希。。。」



叶和が目覚し時計を見ると、朝の8時を示していた。



「まだ早い。。。」

「折角会いに来たんだから、出かけるぞ」

「勘弁。。。休みの日はゆっくり寝たい」

「だから、男いねーんだよ」

「いるもん、アンタこそ春菜は?」

「学校、俺今日創立記念日で休み」

「。。。で」

「暇だから圭吾に連絡したら、叶和も休みだって」

「。。。で」

「だからそこら辺流そうかと」

「いってらっしゃい」



そんなやりとりがありながら、叶和は結局、和希の運転する車の後座席に座っている。



「なに、ぶそくってんだよ」



後座席の叶和はスッピン(だが、UV対策はバッチリ)で大きめのサングラスをかけて、身なりはスリムな穴開きジーンズにTシャツ、ニットパーカの出で立ちであった。



「折角年下のイケメンが遊んでやるって言うのに」

「自分で言ってて恥ずくないの」

「は、俺達結構モテんだけど」

「聞いてないし」

「折角、弟がこうして姉を気遣ってんのに」

「頼んでないし」

「ってか、母さんが今日の朝ウチの電話に繋がらないって心配してたぞ
圭吾に聞いても、圭吾も家電使ってないって言うし、昨日夜家電したら繋がってねーし、来てみたら線切ってあったな」

「。。。このところ、間違い電話が多くてウザいから夜線抜いてたんだ」

「。。。そっか、後で母さんに連絡しとけよ」

「OK」



昨夜も、無言電話がかかってきて線を抜いたままにしていたのだった。

たまに叶和が休みの日に母が電話をしてくるが、それが今日だった。

タイミングが悪い。

家族に心配をかけてしまった。
少し、罪悪感を感じてしまう叶和だった。





/77ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ