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コーストライン
第2章 黒電話
叶和が先に、その後を程よい距離を保ちつつ車まで戻る。
「おせー、春菜来たから俺達行くわ
ほれ、鍵」
ポイッと放られた鍵を条件反射でキャッチする。
その間に和希はエンジンをかけたままの春菜の運転席に乗り込み、窓を開け春菜に助手席に乗るように即す。
「ちょ、和希」
「俺の用は終わったから後は、圭吾頼んだ」
春菜が申し訳なさそうに助手席に乗り込み、
「叶和ちゃん久し振りなのにごめんね」
そう言い、車は発信していった。
「。。。免許、和希にゴチさせようと財布持ってこなかった。。。」
「俺持ってるよ」
キャッチした鍵を叶和の掌から奪い、圭吾は運転席を開け乗り込む。
「さっきのガラス玉ある?」
「ん、あるよ」
ポケットにしまったガラス玉を掌に取り出す。
ヒョイッとガラス玉を取り上げ、
「これでチャラ
腹減った、飯食いに行こうか」
圭吾は叶和が助手席のドアを閉めたところで、車のエンジンをかけ車をスタートさせた。
「よっ、なに付けてんだよ
お前らストーカー」
圭吾が昼食を取るために来た店に先に和希達もいた。
「地元のクセに来たことないって叶和さんが言うから」
「丁度いい、ココ和希持ちで」
「マジかよ」
「大マジで、ついでに圭吾君大盛で頼んどきな」
「鬼畜だな」
「なんとでもお言い
春菜、なんでこんなのがイイの」
「え、春菜には優しいよ」
「。。。聞いてない」
座席に座っていた二人についでに伝票にも便乗して楽しい昼食をとり、先程の和希への忌々しさも削減した。