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第5章 be ru ga na ru




出されたペットボトルを開け、三口ほど飲み干した後



「マリちゃん、私ちょっと浜辺行ってくる」



パイプ椅子から叶和は立ち上がり、歩き出す。



「おい、一人じゃ危ないだろ」

「この通りからじゃなく、ほら、あそこの灯台付近から行けば大丈夫」

「イヤ、そう言う意味じゃなくって
圭、お前ついていけ」



真が応える前に、一人でトコトコ人と車が集まっている方の反対方向に叶和は歩き出す。

真が、そう言い終わる前に圭吾はパーカーを羽織り、叶和を追いかけていた。



「お姉さん、待ってよ」



叶和に追いつき、パーカーの裾を圭吾は掴んだ。



「お姉さんって私つい最近まで女子高生だったんだけど」

「俺、四月から高校生だけど」

「は、」

「だから、お姉さんでしょ
ってか、一人で夜道は危険でしょ」

「目当てはアッチだから、コッチは大丈夫そうかなって」

「馬鹿なの」

「そうかも」



そう言い、叶和はズンズンと目的地を変えずまたあるき出した。

浜辺にはポツポツとカップルらしい人影があり、これと言って危険なこともなく辿り着く。



「なんで浜辺に来たかったの」

「当分来れないから」

「当分?」

「県外に行くから」

「そうなんだ」



叶和は浜辺にしゃがみ込み、暫し海を眺めていた。

不意に圭吾の携帯が鳴る。
ポケットから携帯を取り出すと、メール着信の通知があった。



「さてと、戻ろっか」



徐に、叶和が立ち上がる。
その仕草につられ潮風に混じって叶和の髪からシャンプーの香りがした。




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