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第5章 be ru ga na ru




自分の部屋に入った圭吾はベットにボスンと倒れ込む。

倒れ込んだ時、自分の髪から安っぽいラブホのシャンプーが鼻に付く。

女を抱くこと事態は嫌いじゃない。むしろ大好きだ。

でも、その前後の事柄が煩わしい。

生まれ持って人より秀でた容姿により幼い頃から圭吾の周りには女が寄ってくる。

幼い時は、見えなかったことも、成長するにあたり見えてくる。

それに伴い、寄ってくる女が、自分の外見が目的であることも。そしてその周りにそのお溢れにありつこうとする人も。

そんな環境から、高校は市内から離れたところにしたが、あまり替わりばえしそうにない。

媚を帯びた声、甘ったるくまとわりつく香りは頂けないが、裸で肌を合わすあの柔らかな感触、内に入ったときの滑り包まれる暖かさは手放せない。

当分はこのままでいいか。

先程までの運動と時間帯でいい塩梅に眠くなってくる。

圭吾は瞼を閉じ、自分ではない先程潮風に混じって香ってきたウッド系のシャンプーの香りを思い出していた。




「おい、圭吾行くぞ」

「。。。どこ」



圭吾は大学生になっていた。
今喋りかけているのは、高校からの腐れ縁、なぜかそいつの家に同居している。



「相変わらず、自己中な女だな」

「誰?」

「姉貴」

「。。。それって血筋じゃねー」

「普通、迎えに来いって駅だろそれを、中部越して西部までって」

「だからどこだよ」

「今、西部でウインドサーフィンやってんだろ」

「ああ」

「そこまで」

「着いたら起こしてくれ」



和希の運転する車内。

行き先を聞いて、やっぱりお前の姉さんだなと言いかけて止め、昨晩バイトで寝たりていなかった圭吾は、車のシートを下げて着くまで眠った。





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