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日は昇り、日は沈む
第2章 ひなた村事情1
「いてっ、なにすんだよう」

その時、何か言おうとぽっかり口を開けたマサ爺の口に、フミが絶妙のタイミングで入れ歯をカポッと装着した。

「丸男、お前はうるさい!黙っとれ!」

おぉ~、というどよめきと同時に拍手が起こった。

さすがフミさん、親孝行……

気を取り直したタカオは先を急いだ。

「えーご存じの通り、この村の太陽は変です。皆さんにとっては日常の事でも、よそから見るととても珍しい。珍しいとそれをみんなに言いたくなる、広めたくなる。そしてそれを知ると見てみたくなる、そこに行ってみたくなる。しかしそれは、この村の平和が脅かされる事なんです!」

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