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日は昇り、日は沈む
第2章 ひなた村事情1
「これでオッケー、午前中は台風に設定したよ」
「ありがとうフミ」
ぱちぱちと拍手がおこった。
「あのう」
「なあに?タカちゃん」
拍手をもらって上機嫌なフミに、タカオが小さく訴えた。
「俺の高校、結界の向こうの町なんだけど……、そこは今日、快晴なんだよ。てか、日本全国どこも快晴」
「あれま」
「おお、さっそくきたきた」
窓に注目した全員の目に、沖の方から広がっていく黒雲が見える。それは風に流されてみるみる海と空を覆い、その下に発生した雨の壁が、こっちに向かって急速に近付いてきた。
「ありがとうフミ」
ぱちぱちと拍手がおこった。
「あのう」
「なあに?タカちゃん」
拍手をもらって上機嫌なフミに、タカオが小さく訴えた。
「俺の高校、結界の向こうの町なんだけど……、そこは今日、快晴なんだよ。てか、日本全国どこも快晴」
「あれま」
「おお、さっそくきたきた」
窓に注目した全員の目に、沖の方から広がっていく黒雲が見える。それは風に流されてみるみる海と空を覆い、その下に発生した雨の壁が、こっちに向かって急速に近付いてきた。