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日は昇り、日は沈む
第3章 ひなた村事情2
言えた言えたと拍手して喜ぶ住民達。十八番を奪われたタカオはなぜか苛立ち、もう二度とこのフレーズは使うまいと心に誓った。

「と、とにかく、この一大事をよく認識しといてください」

「はーい!」

機嫌を直したフミが、紙コップに入れたコーヒーを皆に配ってまわる。

「あとで100円ずつ集金に伺いまーす。あ、昨日の分も合わせて200円ね」

「えーーっ! いてっ」

「丸男、安くしとるんじゃ、ちゃんと払うんだぞ」

「わ、わかったよマサ爺」

まったく、村の危機だというのにここの大人達は……

タカオは昨日一人で作った立て看板を、店の奥から運んできた。

「タカちゃん、なんだそれ」



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