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日は昇り、日は沈む
第3章 ひなた村事情2
「これを、村のあらゆる場所に立ててください。今、皆さんに2本つずつ配りますから」
白く塗られたベニヤ板に、『撮影禁止!』の文字が黒で大きく書かれている。そこに打ち付けられた長い角材を持てばプラカードとしても利用できる。
「タカちゃん、一人でこれを作ったのか。学校を忌引きで休んで」
「…………そうです」
マサ爺の問い掛けに、タカオは胸を張った。
「まずは証拠を撮らせないことです。変な太陽の記憶をなくしたとしても、証拠が残っていたら、またネットに上げたり、この村に戻って来るに違いありません。ですから、見晴らしの良い場所には必ずこの立て看板を設置してください、特に海岸と山は要注意です」
白く塗られたベニヤ板に、『撮影禁止!』の文字が黒で大きく書かれている。そこに打ち付けられた長い角材を持てばプラカードとしても利用できる。
「タカちゃん、一人でこれを作ったのか。学校を忌引きで休んで」
「…………そうです」
マサ爺の問い掛けに、タカオは胸を張った。
「まずは証拠を撮らせないことです。変な太陽の記憶をなくしたとしても、証拠が残っていたら、またネットに上げたり、この村に戻って来るに違いありません。ですから、見晴らしの良い場所には必ずこの立て看板を設置してください、特に海岸と山は要注意です」