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日は昇り、日は沈む
第4章 ひなた村一大事1
ヘリコプターを追い払った気でいる男達の士気は高まる。

「敵のカメラをぶんどるぞーっ!」

「おーーっ!」

武者達は海岸沿いの道でふたてに分かれ、左右の結界に向かって走った。

「タカちゃん、あそこじゃ、あの霧の下、人だかりが見える」

「は、はい」

前方はいつも通り紗がかかっていた。その人だかりも、見た事のない車列も、結界の向こう側で蠢いている。

本当に住民にしか見えないのだろうか……

「おお、みんながんばっとるなぁ」

結界に沿って、タカオの配った立て看板が山の上の方まで並んでいるのが見えた。

「皆さん……」

タカオは胸が熱くなった。



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