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日は昇り、日は沈む
第1章 ひなた村
予期せぬ爆音に耳をふさいだタカオが外に飛び出すと、目の前の家からマサ爺が杖を突きながらよろよろと近付いてきた。
「なんだタカちゃんか、もうわかったから、このタイヘンダヨーを早く止めてくれ」
「ど、どうやって?」
「赤い方を押すんじゃ」
「ええっ?」
「いいから早く、うるさくてかなわん」
「は、はい」
タカオは、今度は「ツナミダヨー」が始まるのではないかと不安になったが、村のなんでもを知っているマサ爺を信じて小屋に戻り、赤いボタンを両手で思いきり押さえた。
『タイヘ……』
「と、止まった」
ホッとして小屋を出ると、マサ爺が「では行こうか」と言って、よたよたと海の方へ歩き出した。
「なんだタカちゃんか、もうわかったから、このタイヘンダヨーを早く止めてくれ」
「ど、どうやって?」
「赤い方を押すんじゃ」
「ええっ?」
「いいから早く、うるさくてかなわん」
「は、はい」
タカオは、今度は「ツナミダヨー」が始まるのではないかと不安になったが、村のなんでもを知っているマサ爺を信じて小屋に戻り、赤いボタンを両手で思いきり押さえた。
『タイヘ……』
「と、止まった」
ホッとして小屋を出ると、マサ爺が「では行こうか」と言って、よたよたと海の方へ歩き出した。