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日は昇り、日は沈む
第1章 ひなた村
「赤いのは、たしか津波警報……、黄色だ!」
くすんだ二色のボタンから黄色を選んだタカオは、「えいっ」とひと言発し、丸いボタンを手のひらで思いきり押さえた。
『タイヘンダヨー!タイヘンダヨー!ータイヘンダヨー!タイヘンダヨー!タイヘンダヨー!タイヘンダヨー・・・・・』
外の電柱に取り付けられた3つのスピーカーから、ウグイス嬢のような美しい声が、この世の終わりの如く大音量で叫びだした。
『タイヘンダヨー!タイヘンダヨー!タイヘンダヨー・・・・・・』
村の静寂を突き破って響き渡る絶叫が、空でのんびりと輪を描いていたトンビを7羽突き落とした。
「うわぁ、なんだよこれ」
くすんだ二色のボタンから黄色を選んだタカオは、「えいっ」とひと言発し、丸いボタンを手のひらで思いきり押さえた。
『タイヘンダヨー!タイヘンダヨー!ータイヘンダヨー!タイヘンダヨー!タイヘンダヨー!タイヘンダヨー・・・・・』
外の電柱に取り付けられた3つのスピーカーから、ウグイス嬢のような美しい声が、この世の終わりの如く大音量で叫びだした。
『タイヘンダヨー!タイヘンダヨー!タイヘンダヨー・・・・・・』
村の静寂を突き破って響き渡る絶叫が、空でのんびりと輪を描いていたトンビを7羽突き落とした。
「うわぁ、なんだよこれ」