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日は昇り、日は沈む
第1章 ひなた村
大きな窓からは遠く沖までが見渡せ、ここに座ってゆっくりとコーヒーでも飲めば、こんな田舎でも贅沢な時を満喫できる。皆の憩いの場所だ。

だが、朝の日射しを気持ちよく浴びる余裕が今のタカオにはなかった。あの動画はここの窓から録られたもので、これから先、それが大ごとになるとわかっているからだ。

「おはようタカちゃん、コーヒーでいい?」

早朝にもかかわらず、店を開けたフミがマサ爺を案内しながら笑顔をくれる。

50人近くが集結してざわつく店内は、すでにコーヒーの薫りが充満していた。あちこちで高笑いが聞こえ、井戸端会議がそこここで開催されている。

「いえ、それどころじゃないんです」
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