この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
パズルー番外編ー
第5章 幸村 順一
とりあえず、冷たいワンピースを脱ぎ、下着をつけたまま、バスタオルを羽織って足だけもう一度浴槽に入る。
足先を温めて、再び脱衣室に出て、用意された洋服を着て髪を乾かした。
バスタオルでワンピースを包んで抱えてリビングに行く。
「お世話に、なりました…」
幸村さんはダイニングセットに座って、コーヒーを飲んでいた。
「どういたしまして。ホットミルク、嫌いじゃなければ。はちみつ、いれる?」
「…ありがとう、ございます…いただきます…」
ダイニングの席に着くと、ホカホカと湯気の立つホットミルクのカップを置かれて。はちみつのボトルと、ティースプーンを渡されて。
はちみつをミルクに垂らして、ティースプーンで混ぜた。
ハニーミルクの甘い香りが、心地よかった。
私が妊娠してるのを知ってて。
コーヒーや紅茶じゃなく、敢えてホットミルクを勧めてくれる。
その気遣いに、自然と、あぁ、この人は奥さんの妊娠期間にこうやって寄り添ってきたんだろうな、と思った。シャンプーや、歯ブラシはやっぱりお子さんのもので。あのキャラクターからして、たぶん、男の子。
女性の痕跡がなかったことを差し引いても、この人は、いい旦那さんで、お父さんだ、と思った。
足先を温めて、再び脱衣室に出て、用意された洋服を着て髪を乾かした。
バスタオルでワンピースを包んで抱えてリビングに行く。
「お世話に、なりました…」
幸村さんはダイニングセットに座って、コーヒーを飲んでいた。
「どういたしまして。ホットミルク、嫌いじゃなければ。はちみつ、いれる?」
「…ありがとう、ございます…いただきます…」
ダイニングの席に着くと、ホカホカと湯気の立つホットミルクのカップを置かれて。はちみつのボトルと、ティースプーンを渡されて。
はちみつをミルクに垂らして、ティースプーンで混ぜた。
ハニーミルクの甘い香りが、心地よかった。
私が妊娠してるのを知ってて。
コーヒーや紅茶じゃなく、敢えてホットミルクを勧めてくれる。
その気遣いに、自然と、あぁ、この人は奥さんの妊娠期間にこうやって寄り添ってきたんだろうな、と思った。シャンプーや、歯ブラシはやっぱりお子さんのもので。あのキャラクターからして、たぶん、男の子。
女性の痕跡がなかったことを差し引いても、この人は、いい旦那さんで、お父さんだ、と思った。