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パズルー番外編ー
第2章 煩悶
毎月、家賃と食費として、ケイちゃんのお母さんに5万円渡してる。
時給1100円でフルタイムで働いても、毎月の手取りは15万切るくらいで。
私にとって5万円は、決して少ない金額じゃない。だけど、部屋を借りて1人で住むことを思えば、ありがたい話だし、そもそも今の私じゃ身元保証人がいないから、不動産契約すら出来ない。私みたいな身の上のコって、他はどうしてるんだろう…
住み込みで雇ってくれるトコとかあればいいけど、高卒じゃ就職も厳しいし、そもそも定住の住所がなければ住民票もない。今私はこの家に居させて貰ってることになってるけど…友達の家を点々としたり、ネカフェ生活とか、そういうのになるのかな…
二十歳になったって定職に着ける確約なんかないけど…これからどうすればいいんだろう…

携帯を握りしめ、ベッドの上で踞る。
歯を食いしばっても、涙が溢れるのを止めることができなかった。

昌幸さんに、頼りっぱなしで。
これからも昌幸さんがいればどうにかなるって思ってしまってた。
居なくなったらどうしたらいいかなんて、考えたこともなかった…
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