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手を繋ごう〜愛憎II〜
第11章 遊園地
三日間で行われた、期末テスト。
萌はすごく不安な気持ちで受けたが、図書館で言われた通り、問題を見て、「分かる!分かる!」と思い進めていた。
(順位に入るか分からないけど、多分いける筈…)
そんな爽快な気持ちで、誠と手を繋ぎ、電車に乗っていた。
これから、約束の遊園地に行く。
「ねぇ、まこちゃん。」
「んー?」
と、隣にいた誠の腕を前に引っ張り、耳元で
「勉強教えてくれて、ありがとね。」
と言った。
誠は顔を赤くし、そっぽを向き、
「べ、別にどうってことねーよ!」
と、言う。
こう言う所は少し距離を置き始めたあの頃と全く変わらない。
ふふふと、萌は顔を綻ばせ、誠の肩に自分の顔を埋めた。
「そういやさ、今日行く遊園地、昔一緒に行ったトコじゃね?」
と、誠は言う。
「うん!小学3年生の頃だっけ?」
家族で行った遊園地。
巨大迷路を家族で対決したり、ゴーカートに乗ったりした所だった。
「あの時さー、萌、迷子になったよね?」
「そうそう!よく覚えてるね!」
母親とトイレに行った帰り道、母とはぐれ迷子になってしまった。
「ったりまえよ!俺が見つけたんだからなぁ。我ながら小3で良くやったと思うぜー」
誠は胸を張って言う。
誠達がいた所に目掛けて、遊園地を歩いていた筈だったが、いつの間にか逆の方向に行っていた萌を
『萌ちゃん!!』
と、駆け寄り、無事家族の元に連れて行ってくれたのは誠だった。
「今日は迷子にならないもんね!」
そう言う萌に
「その代わり…」
と、誠は萌の後ろに立ち、胸を揉む。
「オシオキ、どこでやろうかな…」
耳元で囁く様に行った。
萌はすごく不安な気持ちで受けたが、図書館で言われた通り、問題を見て、「分かる!分かる!」と思い進めていた。
(順位に入るか分からないけど、多分いける筈…)
そんな爽快な気持ちで、誠と手を繋ぎ、電車に乗っていた。
これから、約束の遊園地に行く。
「ねぇ、まこちゃん。」
「んー?」
と、隣にいた誠の腕を前に引っ張り、耳元で
「勉強教えてくれて、ありがとね。」
と言った。
誠は顔を赤くし、そっぽを向き、
「べ、別にどうってことねーよ!」
と、言う。
こう言う所は少し距離を置き始めたあの頃と全く変わらない。
ふふふと、萌は顔を綻ばせ、誠の肩に自分の顔を埋めた。
「そういやさ、今日行く遊園地、昔一緒に行ったトコじゃね?」
と、誠は言う。
「うん!小学3年生の頃だっけ?」
家族で行った遊園地。
巨大迷路を家族で対決したり、ゴーカートに乗ったりした所だった。
「あの時さー、萌、迷子になったよね?」
「そうそう!よく覚えてるね!」
母親とトイレに行った帰り道、母とはぐれ迷子になってしまった。
「ったりまえよ!俺が見つけたんだからなぁ。我ながら小3で良くやったと思うぜー」
誠は胸を張って言う。
誠達がいた所に目掛けて、遊園地を歩いていた筈だったが、いつの間にか逆の方向に行っていた萌を
『萌ちゃん!!』
と、駆け寄り、無事家族の元に連れて行ってくれたのは誠だった。
「今日は迷子にならないもんね!」
そう言う萌に
「その代わり…」
と、誠は萌の後ろに立ち、胸を揉む。
「オシオキ、どこでやろうかな…」
耳元で囁く様に行った。