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手を繋ごう〜愛憎II〜
第14章 面談
(ふふふ…萌ちゃんもまこちゃんも…頑張ったわね…)

ゆうはそう思いながら渡り廊下を歩いていた。

しかし

(私のいらない心配が当たっていたら…)

ゾクッとする。

ゆうはとある場所に向かっていた。

進路相談室。

とある人物と面談をしようと考えていたのだ。

萌に告白して来た人物の中で気がかりな男子を見つけた。

誠らには個人情報の観点と、視線を感じた等の情報共有はされていても、自体は全く動いてないので何も話してない。

(榎本…豊……)

1ヶ月前に母親が、アパートの階段から転落した。

幾らゆうがどうにかして話をしようと思っていても、

「知らない間に落下していた」

しか言わない。

しかし、5月辺りから、彼の表情が曇り始めていた事。

また、どのような生徒か、中学校からの情報はゆう側にも回って来ている為、ある懸念にゆうは支配されていた。

(親への虐待返し……)

虐待を受けた男児は年齢が上がるにつれ、力が付くため、虐待していた親が逆に被害に遭うことがあるらしい。

ゆう自体、どのように関わろうか考えてあぐねている事だった。

下手をすれば行政が動く問題。

学校自体も揺れ動く危険がある。

心を開かせると言うのに時間がかかる。

自主性が求められる高校では、生徒との関係性は本来そこまで肩入れが出来ない。


しかし、中学校からの記録から中学2年の春頃、身体測定時に青痰だらけになり、母親と面談した…とある。

そのため、ゆう自身も目を光らせていた。

いつ何時、どのような状況に陥るか分からない生徒であるため。

(まさか…名前に上がってくるとは思わなかった…)

何度、この1ヶ月面談をした事だろう。

しかし、表面的な事しか答えてくれない。

(深く突っ込んでみるか…)

唸りながら、進路相談室に入った。
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