この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
手を繋ごう〜愛憎II〜
第14章 面談
(ふふふ…萌ちゃんもまこちゃんも…頑張ったわね…)
ゆうはそう思いながら渡り廊下を歩いていた。
しかし
(私のいらない心配が当たっていたら…)
ゾクッとする。
ゆうはとある場所に向かっていた。
進路相談室。
とある人物と面談をしようと考えていたのだ。
萌に告白して来た人物の中で気がかりな男子を見つけた。
誠らには個人情報の観点と、視線を感じた等の情報共有はされていても、自体は全く動いてないので何も話してない。
(榎本…豊……)
1ヶ月前に母親が、アパートの階段から転落した。
幾らゆうがどうにかして話をしようと思っていても、
「知らない間に落下していた」
しか言わない。
しかし、5月辺りから、彼の表情が曇り始めていた事。
また、どのような生徒か、中学校からの情報はゆう側にも回って来ている為、ある懸念にゆうは支配されていた。
(親への虐待返し……)
虐待を受けた男児は年齢が上がるにつれ、力が付くため、虐待していた親が逆に被害に遭うことがあるらしい。
ゆう自体、どのように関わろうか考えてあぐねている事だった。
下手をすれば行政が動く問題。
学校自体も揺れ動く危険がある。
心を開かせると言うのに時間がかかる。
自主性が求められる高校では、生徒との関係性は本来そこまで肩入れが出来ない。
しかし、中学校からの記録から中学2年の春頃、身体測定時に青痰だらけになり、母親と面談した…とある。
そのため、ゆう自身も目を光らせていた。
いつ何時、どのような状況に陥るか分からない生徒であるため。
(まさか…名前に上がってくるとは思わなかった…)
何度、この1ヶ月面談をした事だろう。
しかし、表面的な事しか答えてくれない。
(深く突っ込んでみるか…)
唸りながら、進路相談室に入った。
ゆうはそう思いながら渡り廊下を歩いていた。
しかし
(私のいらない心配が当たっていたら…)
ゾクッとする。
ゆうはとある場所に向かっていた。
進路相談室。
とある人物と面談をしようと考えていたのだ。
萌に告白して来た人物の中で気がかりな男子を見つけた。
誠らには個人情報の観点と、視線を感じた等の情報共有はされていても、自体は全く動いてないので何も話してない。
(榎本…豊……)
1ヶ月前に母親が、アパートの階段から転落した。
幾らゆうがどうにかして話をしようと思っていても、
「知らない間に落下していた」
しか言わない。
しかし、5月辺りから、彼の表情が曇り始めていた事。
また、どのような生徒か、中学校からの情報はゆう側にも回って来ている為、ある懸念にゆうは支配されていた。
(親への虐待返し……)
虐待を受けた男児は年齢が上がるにつれ、力が付くため、虐待していた親が逆に被害に遭うことがあるらしい。
ゆう自体、どのように関わろうか考えてあぐねている事だった。
下手をすれば行政が動く問題。
学校自体も揺れ動く危険がある。
心を開かせると言うのに時間がかかる。
自主性が求められる高校では、生徒との関係性は本来そこまで肩入れが出来ない。
しかし、中学校からの記録から中学2年の春頃、身体測定時に青痰だらけになり、母親と面談した…とある。
そのため、ゆう自身も目を光らせていた。
いつ何時、どのような状況に陥るか分からない生徒であるため。
(まさか…名前に上がってくるとは思わなかった…)
何度、この1ヶ月面談をした事だろう。
しかし、表面的な事しか答えてくれない。
(深く突っ込んでみるか…)
唸りながら、進路相談室に入った。