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手を繋ごう〜愛憎II〜
第16章 買い物デート
「萌、もーえっ」
呼び掛けられた声に萌はハッと反応する。
手を繋ぎ、街を歩きながら、誠は心配そうに萌の顔を覗き込んでいた。
「萌、なした?」
昔から誠は萌がこんな時、いつも話を聞いてくれる。
榎本豊のことが頭に過ぎりつつ、誠に言ってみる事にした。
「今日…なんか、唯ちゃんの様子が可笑しかったの」
その言葉にハッとした表情を浮かべた誠は
「やっぱり?俺もそう思ってた。」
と話す。
「挨拶しても返してくれなかったし…それに…」
誠はその言葉に被せるように
「榎本豊のことか?」
と聞いて来る。
「まこちゃん、なんでそれ知って…」
「あたぼーですよ。萌ちゃんに何年片思いしてたと思ってんの?
僕、何年萌ちゃんを見てきたと思ってるんですか。」
と、敬語を使ってるのか、タメ口を使っているのか分からない口調で話す。
「なんか、今日異常に話掛けてきてね…」
そう言う萌に
「最近また話始めたとは思ったけどな?」
と答える誠。
「ううん、話すって言っても一言三言くらい…」
そう話す萌に、誠は
「それが異常に話掛けて来たんだ。」
と返す。
「そう…」
俯く萌に誠が
「なんか、俺の方にも唯ちゃんが来たんだよな」
と話す。
「え?」
そう聞き返す萌に
「全くもって、話したことなかったんだけどな…、何だろうな…」
と誠は答える。
「唯ちゃん、榎本くんの事好きみたいなんだよね」
そう話す萌に誠は
「なんっか違和感感じるな…。話さない相手から話掛けられて…」
うぅ…んと唸る。
「しかもさ。すっごい目で萌と榎本見てたんだぜ?」
その言葉に
「…え?」
呟くように聞き返す。
「唯ちゃんがさ。いっつも穏やかそうな顔をしてんのに、なんて言うか…怖かった」
誠が怖いと言うのであれば、それは間違えはないのだろう。
萌は思う。
呼び掛けられた声に萌はハッと反応する。
手を繋ぎ、街を歩きながら、誠は心配そうに萌の顔を覗き込んでいた。
「萌、なした?」
昔から誠は萌がこんな時、いつも話を聞いてくれる。
榎本豊のことが頭に過ぎりつつ、誠に言ってみる事にした。
「今日…なんか、唯ちゃんの様子が可笑しかったの」
その言葉にハッとした表情を浮かべた誠は
「やっぱり?俺もそう思ってた。」
と話す。
「挨拶しても返してくれなかったし…それに…」
誠はその言葉に被せるように
「榎本豊のことか?」
と聞いて来る。
「まこちゃん、なんでそれ知って…」
「あたぼーですよ。萌ちゃんに何年片思いしてたと思ってんの?
僕、何年萌ちゃんを見てきたと思ってるんですか。」
と、敬語を使ってるのか、タメ口を使っているのか分からない口調で話す。
「なんか、今日異常に話掛けてきてね…」
そう言う萌に
「最近また話始めたとは思ったけどな?」
と答える誠。
「ううん、話すって言っても一言三言くらい…」
そう話す萌に、誠は
「それが異常に話掛けて来たんだ。」
と返す。
「そう…」
俯く萌に誠が
「なんか、俺の方にも唯ちゃんが来たんだよな」
と話す。
「え?」
そう聞き返す萌に
「全くもって、話したことなかったんだけどな…、何だろうな…」
と誠は答える。
「唯ちゃん、榎本くんの事好きみたいなんだよね」
そう話す萌に誠は
「なんっか違和感感じるな…。話さない相手から話掛けられて…」
うぅ…んと唸る。
「しかもさ。すっごい目で萌と榎本見てたんだぜ?」
その言葉に
「…え?」
呟くように聞き返す。
「唯ちゃんがさ。いっつも穏やかそうな顔をしてんのに、なんて言うか…怖かった」
誠が怖いと言うのであれば、それは間違えはないのだろう。
萌は思う。