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手を繋ごう〜愛憎II〜
第18章 言い争い
「榎本くんに告白されたこと黙っていて悪かったけど、唯ちゃん私にひがみ過ぎだよ!私、まこちゃん以外の人と関係なんか持った事ない!男好きなんかじゃないもん!」

と言う萌に唯は

「そう言う所が嫌いなのよ!」

と、パシン!と萌を頰叩く。

「萌っ」

「唯ちゃんっ」

そこでゆうは唯の肩を両手で持ち、誠は萌の肩を掴む。


ゆうは、唯の顔を見て、

「一か月、部活を休みなさい」

と告げる。

「え!なんで!萌は!」

ゆうの肩を掴む唯に

「こんな風に亀裂が走ってしまったら、部活どころじゃない…わかってるよね?
それに…貴女が最初に問題を起こしたの。萌ちゃんには何にも非がないわ」

と言い、

「一か月、個人レッスンのためにパート練習時は私の元に来る事。
全体練習の時は参加しない。参加したらペナルティを考えるわ。」

そう言うゆうに、唯は俯きながら

「…分かりました」

としか言わない。

ゆうは萌の方にも向き、

「まずはまた後で話をしましょう。今言う言葉としては、ヒートアップし過ぎ。もう少し冷静に話し合える様に心がけなさい」

と、萌に言ったのを、萌は自己嫌悪に陥りながら、

「分かりました…」

と言った。


「さぁ、今日はこれでお開き。悪いんだけど、まこちゃん、今日のところは部活休んでくれるかしら?萌ちゃん送り届けてあげて?」

その言葉に誠は

「分かった」

と頷いた。


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