この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
手を繋ごう〜愛憎II〜
第19章 お料理の時間
ヒック……ヒック……

ベッドの上に誠が横たわり、その上にしがみつくように誠の胸元で泣いている萌。

保健室が出た後から泣き通しで、このままでは公共交通機関は使えないと踏んだ誠は、スマホでタクシーを呼び、家に連れてきていた。

(警察の巡回時間以外だけど、タクシー捕まえられて良かったぜ…)

と、思いつつ、誠の制服は萌の涙と鼻水でビカビカに光り、

「ちょっと待って!まず着替えさせて!」

と、萌に言い、着替えた上で、制服姿の萌をベッドの上で引っ張り、こんな形でいる状態。

(これ、多分俺が狙われてるかもしれないってのが大きいんだぜ…多分)

萌の事だから、笑ってはいたが、内心イライラしていたんだろう。

友達だと思っていた子に変な言いがかりまで付けられ、

「吹奏楽部辞めて」

まで言われたら、萌ならこんな風に陥いる。

(美咲先輩みたいに心に蓋をして過ごすのと、萌の様に素直に泣けれる…どっちが正しい事なんだろうな…)

泣きじゃくっている萌の頭を撫でながら、誠は思う。

(やっぱり保健室、俺もいた方が良かったか?)

いや、多分、そうなっても結果は同じ。

唯自体があんな感じなら、多分誠も怒っていた…と言うか、我慢しきれず保健室に入っていた。

そんな事を考えてる内に、萌の泣きじゃくる声が聞こえなくなった。

「おー、ようやく泣き止んだかー」

と、萌に声をかけるも、スー…と泣き疲れて寝ている愛おしい彼女。

(うそーん…)

と、思いながらも、まぁ良いや…と思い、誠も目を瞑る。

誠も気が張っている為、萌のぬくもりを感じて寝る、最近では日常茶飯事だが、今日は特別に思えた。
/268ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ