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手を繋ごう〜愛憎II〜
第19章 お料理の時間
「そうだよね…今はIFの世界…」

健太が言った言葉を萌は思い出す。

「なんと言うか…あいつがもう少し動いてくれたら分かるんだろうけど、今、人を使って動かしてる感じだろ?ゆうちゃんの予想だと」

「でも榎本くんが動いたら…なんか怖い…」

萌はぞくりとする。

「金曜日の通り魔が榎本じゃないことを祈る…って言う感じだよな…もう少し深く聞けれたら良かったんだけど、多分、俺たちでは処理し切れないものを多分榎本は抱えてるんじゃないか…とは思う。」

萌には想像が出来ない事だった。

「例えば、美咲先輩が、婦人科でピル飲んでるのに、衝動的にアフターピルまで飲むのと同じ感じなのかな…」

「わっかんねぇ。でも、何となくだけど、同じ原理の様な気がする。」

萌はそこでまた手が止まり

「じゃあ唯ちゃんは?どうなるの?」

と聞くと

「……どうだろうな……榎本と唯ちゃんが本当に繋がってるかも、今の段階ではわかんない事だし…。ホント全部IFの世界だ。全部憶測の話。
だから心配するな、な?」

と、誠はポンと萌の頭を叩く。

それよりも…と続け

「今日はご飯食べたらベタベタしてたい」

と言う誠に

「いっつもベタベタしてるじゃん」

と、クスクス笑い合う萌と誠。

その後萌は

「うん…」

と、頷いた。


夕飯を食べ終え、誠が食器を洗っている時に、後ろからぎゅーっと萌は抱き締める。

身長差からお腹辺りに合わせる手に

「お、なんだぁ?」

と聞いてくる誠に

「…なんでもない…」

と答えつつ、抱き締める力を強くする。

「もうちょっとで終わるから、待ってて」

抱き締める萌をそのままにし、食器をすすぐ誠の姿が何故か儚げに見えて、

(私も絶対まこちゃん守るもん)

と、思っていた。

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