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手を繋ごう〜愛憎II〜
第20章 夏子の恋
「しかも朝あんな事あった後だったしね」

萌のそんな言葉に夏子は俯き

「うん…」と頷く。

「でも、紘くん良い人だと思うけどね?」

萌のそんな言葉に

「そうそう。萌と紘くんと波留くんと四人でさ、良く此の所喫茶店とか入ってケーキとか食べて…すごく楽しいよね。」

「千本ノックしていたら助けてくれたり…ね。」

「それ、一番最初に好きになった時でしょ?」

笑いながら萌が言うのに、

「うん」
と俯く。

「あれから、ボールが詰め込んである籠とか、物置から出してくれて、一緒に磨くの手伝ってくれたりとかもしたんだよ」

萌が意外そうな顔で

「へぇー。紘くんでもそんな事するんだね。」

そんな言葉に

「紘くん、普段はおちゃらけてるから分かんないけど、すっごい真面目な人よ」

と言う夏子に

萌が頷きながら

「あの3人は、すごく信頼できるよね」

と言った。

「特に、まこちゃんは、でしょ?」

そんな言葉に萌は赤らめながら、

「そうだね。なんか、良く分かんないけど、スーパーマンみたい。」

と言う萌に

「来ちゃったよ、惚気が!」

と、ハハハと笑った。

萌は夏子に

「紘くんも、でしょ?」

と言う言葉を発した時、

千本ノックで受け損ねたボールを夏子の前に立ち、グローブでボールを受け取った時に見せた

ーー「大丈夫?!」

と言う紘の真剣な表情を思い出した。


「ちゃんと、話さなきゃ、ね。」
夏子が呟くのに

「ちゃんと話さなくても、別に良いんじゃない?」
と萌は返す。

「え?」
夏子が聞き返すと

「ちゃんと話そう…そればっかりになっちゃうから。
なっちゃんのペースで話せば良いと思うよ」

と言いながら、ベンチで背伸びする萌は、11月の淡い昼の太陽に包まれてる様な感じで、とても綺麗だ、と、夏子は思った。
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