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手を繋ごう〜愛憎II〜
第24章 萌の部屋

先ほどまで真剣な目つきをして、見えない豊に宣戦布告をしていた誠は今いる空間にカチンコチンに固まっていた。





時は少し遡る。





「じゃあまた明日なー!」

一同に見送られ、無事萌の家に生還した誠と萌は、萌の家に帰るなり、

「「ふぅ……」」

と、ため息を漏らした。

長かった1日。時計を見ると20時を回っていた。

「ただいま、ママ」

萌が声を掛け、誠が

「すみません、おばさん。お世話になります」

とお辞儀する。

丁度台所で晩御飯の支度をしていた萌の母、早苗は、

「おかえりー!良いのよ良いのよ!二人が3人に増えて賑やかになって嬉しいし!」

と、萌似の顔で誠に笑いかける。

(いつもいつも思うんだけど、萌に似過ぎお母様!!)

と、顔を赤らめて思う。

尚、これは毎日見られる誠の顔変化らしく、萌は特に何も気にしないまま、

「ママ、今日のご飯なにー?」

と聞いているのを

「今日はカレイの煮付けよ」

と、まるで萌が二人いるように同じ声が行き交うその状況に

(これが毎日のように繰り返されている光景を毎日見れるようになるなんて!これがこれがこれが…!!)

と、一人身悶えていたら、さすがに萌も疑問に思ったらしく、

「まこちゃん?」

と、首を傾げ、顔を覗き込んでくるのに、久々に誠はぼわん!と爆発し、顔を背け

「な、なんでもない!」

と言うのに、度重なる襲撃が襲って来た。

早苗が

「あんた達、寝る部屋一緒で良いでしょ?金土日だけまこちゃんち行くなんて通い妻やってるくらいなんだから、やることやってんでしょ?」

と聞いて来たのだ。

言われた言葉に萌は赤らめて、

「かよ…っ!何言ってんのよ!ママ!」

と言っている隣で、誠の頭はオーバーヒート状態となり、

「ひ、ひゃい!!」

と声を裏返して言った。

昼間亮が作戦会議をしていた時に言っていた事の意味合いは違うかもしれないが、確かにその通りだ…と思った瞬間だった。

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