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手を繋ごう〜愛憎II〜
第25章 学校閉鎖と墓参り
ゆうは、唯が目覚めたのを受け、健太の車の助手席に座り、病院に向かっていた。

「健ちゃん……どう思う?」

健太にゆうは問う。

ゆうが昨日帰ったのは夜の23時過ぎ。

出来るだけ早い対応の方が良いのではないか…教頭に打診し、校長と3人で話し合いを行なった結果、今回の学校閉鎖が決まった。

健太にその後、事情を話し、何もかも聞いている為

「うぅ…ん…」と唸る。

脱法ハーブの後遺症は幻覚、妄想、前向健忘、後向健忘、鬱等多岐に渡る。

今回の事態を唯自体が覚えているのか。

もし、覚えていたとしても、現実を受け止めきれるのか。

ゆう自身、今、唯に、事情が聞ける…と言う風には行かない…そう思っていた。

病院に到着し、健太と共に、ゆうは病院に入る。

唯は、鎮静剤が効いている内に、救急病棟から、違う病棟へと移されていた。

本当は面談時間ではないのだが、現場責任者として、と言う事で、唯の主治医より了承を得て、今回、面会に向かおうとしている。

受付で、名前を告げ、病棟を案内される。

部屋に入ろうとした際、

「来ないでって言ってるでしょう?」

と、泣き叫ぶ唯の声が聞こえる。

瞬時にゆうは状況を悟る。

(……覚えてる。でも…恐らく…)

そう思いながら、コンコンと、ノックする音で、昨日の話しを少し交わした看護師が出る。

「昨日の澤村です。佐藤唯の状況は……」

そう言うと看護師が

「話せる状況ではありません…」

と、神妙な顔つきで言う。

(やっぱり…)

健太と頷き、

「少し、時間をかけましょう」

と言った。
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