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手を繋ごう〜愛憎II〜
第26章 刺激とゆったりした五日間
「ちょっと先行ってて」

誠は、店の隙間でスマホを取り出した。

時計を見ると昼過ぎ。

休憩をしていたら良いのだが…。

そう思いながら、誠はゆうに電話をする。




真剣な協議が進められ、ゆうは

(ああ…もう…こりゃキツいわ…)

と、思いながら、昼休憩時で、自分の作った弁当をもぐもぐ食べていた。

隣の英語教諭が

「榎本が話さないんだがら仕方がないでしょう。お疲れ様です。澤村先生」

と、声を掛けられた。

真っ先に職員会議にかけられたのが、何故こうなる前に予防が出来なかったのか。と言う糾弾。

ゆうは苦笑いしながら

「あはは…お疲れ様です…」

と言った。

理不尽な他の先生からの話にタジタジになりながらも、榎本豊に関しては、学校閉鎖が終わって、学校に来なかった場合、児童相談所、警察、学校間でのやり取り強化をすることにした。

所謂強硬手段と言うものだ。

通り魔と唯の事件が同一だったら、これ以上の被害は避けたい。

警察に捜索依頼をする…と言う手筈になっている。

しかし、今日連絡網を回した際、豊にかけるクラスメイトに後から連絡を、した所、スマホに出なかった…とのことだった。

(暫定的に榎本くん…かもね…。)

ゆうの勘が当たっていた事に自分自身が驚愕していた。

(まぁ…仕方がないかも……)

ゆうは、幼少期をふと蘇らせた。

しかし、ぶんぶんと頭を振る。

(もう過去なの。健ちゃんと雪香と一緒にいて、今は幸せなの)

そう思い、今に戻る。

ゆう自身、やはり違う人との相談をし合いながら…しかも、この分野はやはり誰かと協力し合いながら進めるのが一番だと言う事になったのだ。

(一番多感な時期だし…榎本くんに関しては、特例と言うか…他の子にはいないかもしれないけれど、やはり…限界があるみたい…)

クラスの担任というポジションでいる以上、本心を語りにくい側面もある。

ゆう自身もそうだった。

唯に関しては、これからの経過に基づいて対応することになった。

(さすがにこればかりは、ご両親と病院が第一段階…。次が私達…)

そんな事を思っていると、スマホのマナーモードの振動が鳴る。

表示を見てみると、誠だ。

(どうしたんだろ?)

そう思いながら電話を出た。
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