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手を繋ごう〜愛憎II〜
第26章 刺激とゆったりした五日間
カーテンを締め、アロマキャンドルの香りがする中、萌を後ろから抱き締めて、DVDを鑑賞している誠。

誠も結構緊張をしていたようで、キャンドルが灯される度に、何故か緊張がほぐれて行く。

これ、この人が犯人よねぇと言いつつも、萌はDVDに夢中。

誠はぼんやりと、これからの事を考えていた。

(おじさんが教えてくれたアレは制服の内ポケットに入れた。まさか、そこまでやるのか?榎本…)

俺がいなくなったら、こいつが危ない。

そうは思っていても

(多分恐らく……)

ぎゅっと萌の抱き締める力を強くする。

「…こちゃん、まこちゃーん?」

萌は誠を覗き込むように見る。

ハッとした誠は、萌に、

「ああ、わりぃ、眠くなっちゃって…。このアロマキャンドルすげぇな」

と、誤魔化すように言う。

(こいつには、少しあいつの事を忘れさせなきゃ…)

誠はそう思い、

「これ、犯人あいつだよなっ」

と、言う言葉で、萌がぎゅ…と誠を抱き締める。

「大丈夫だよ…まこちゃん…一緒に闘お……?」

その言葉に、誠が感じていた負担が少し消えた気がした。

「半分こだよ。まこちゃん。一人で抱え込まないで…?」

萌が言う言葉に、誠は

「怖い…。お前がいなくなるのが…」

「私もだよ…」

軽くキスをする。

予測が出来ない、榎本の動きに、また、二人は求めあっていた。
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