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手を繋ごう〜愛憎II〜
第27章 静かな日常と影
学校閉鎖が明けた、月曜日。

誠と萌は同じ時刻の電車に乗っていた。

「どうなると思う…?」

「今日で決まる…」

ゆうが言う通り、今日榎本豊が来なかったら、捜索願が出される手筈になっている。

また、今日の一時間目は緊急の全校集会。

どこまで、校長がこちらに情報を開示するかはわからないが、恐らくその後、ゆうから、学校の中を警察の捜査においての結果などが聞かされるのだろう。

(しかし、ホントもう…勘弁して欲しいぜ……)

この緊張感。

萌も誠も夜に一度は起きて、その度に抱き締めあって、眠る。

(でも、波留があの時言ってくれたから、こうやって、二人で耐えられるんだ……)

と、仲間が居てくれる…その事に感謝して居た。

学校の最寄り駅から降りる。

二人で歩いていると、前方より

「なんでだよっ!」

と言う声。

誠と萌は顔を見合わせて、声のある方へと急ぎ足で歩いて行った。

何故なら、男二人に女一人でいる姿の、男女二人が仲間の二人ではないか…と言う風に思ったからだ。

通行人がまじましと見ながら通り過ぎる。

少し近くまでやってきた、男が女を怒鳴ってる姿を見て、

「あ…やっぱりなっちゃんだ…」

「あー…隣は紘だ…」

「…と言う事は?」

萌が言う言葉に

「「修羅場……」」

ガクンと二人で肩を落とす。

紘と夏子が付き合う時、こうならなきゃ良いなと内心思っていた。

何故ならあの時、夏子が、断るもOKもどっちつかずな答えを告白して来た相手に言っていたからだ。

こう言う時、ポジティブな方に考えるのか考えないのかは、相手次第だが、告白して来た相手が悪かったらしい。

(うぅ〜ん、急激に二人を急接近させて、付き合うようにさせちゃったの、俺と波留だからなぁ。これは俺行かないと…)

まさかこんなに早く付き合うようになるとは思わなかったけど…と思いつつ

誠は萌を置き、自分の歩調で、歩いてく。

「ま、まこちゃん待って」

と言う萌には完無視した状態。

何故なら巻き込ませたくないからだ。
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