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手を繋ごう〜愛憎II〜
第27章 静かな日常と影
いつもの会議室に集まった一同。
美咲が
「楽器吹けなくて残念だけど、逆に安心したわ…」
と言っている側で
萌が
「それよりも、大丈夫ですか?」
と、聞く。
こないだ一緒に帰った時、青白い顔をして、隆が支えていたからだ。
「ん…大丈夫。それより、唯ちゃんの方がもっと酷いことされてるんだし、ね。」
と、隆と顔を見合わせる。
隆が頷きながらも、
「まぁ、お前も心配だけどな。俺は」
と、言ってる姿を誠と萌は顔を見合わせて笑う。
「それで、犯人は…?」
亮が聞くと、
「空き教室から体液が検出されたって言ってたよな?血液型とか分かったのか?」
と誠は言う。
そこら辺の情報は他のクラスにも回っていたらしく、そこで反応する者はいない。
「AB型のRhマイナス。」
ゆうが俯いて言う。
「わっ、めっちゃ稀少な血液型じゃんよ」
変な所に驚く誠にパシッと波留が
「そこじゃないじゃんよ。」
と、ツッコミ、
「榎本は?」
と聞くと、ゆうは更に俯き
「同じ…」
その言葉で一同シンと静まり返る。
IFが、決定に変わった瞬間。
しかもゆうの予測どおり、今日、豊は来ていない。
「唯ちゃんは?」
「ようやく、ご両親の普通の対応には応じるようになった。食欲はなさそうだけど…」
ゆうが言う。
「妊娠…は?」
紘が聞くと
「まだ、そこまで。検査でも出ない時期だから。ただの、唯ちゃんの体の状態から見たお医者さんの所見よ。」
誠は、付き合う当初にゆうに諭された事を思い出していた。
ぎゅ…と拳を握る誠に萌が握り返す。
「俺、今日、萌に防犯ブザー持たせるから」
誠は呟くように言う。
「どんな防犯ブザー?」
ゆうが聞くと
「ほら、子ども用の、10人くらいまで電話番号登録出来て、紐引っぱったら、登録してある番号に今いる場所を地図載っけてSNSで飛ぶヤツあるだろ?紘と波留、亮さんに隆さんにゆうちゃん、萌のお母さんとか…登録して良いか?」
波留が
「良く思い付いたなぁ。それ思い浮かばなかった」
と言うのに
「行動が予測できねーからさ。なんにしても予防出来たらそれでいーんだ」
と呟くように言う。
美咲が
「楽器吹けなくて残念だけど、逆に安心したわ…」
と言っている側で
萌が
「それよりも、大丈夫ですか?」
と、聞く。
こないだ一緒に帰った時、青白い顔をして、隆が支えていたからだ。
「ん…大丈夫。それより、唯ちゃんの方がもっと酷いことされてるんだし、ね。」
と、隆と顔を見合わせる。
隆が頷きながらも、
「まぁ、お前も心配だけどな。俺は」
と、言ってる姿を誠と萌は顔を見合わせて笑う。
「それで、犯人は…?」
亮が聞くと、
「空き教室から体液が検出されたって言ってたよな?血液型とか分かったのか?」
と誠は言う。
そこら辺の情報は他のクラスにも回っていたらしく、そこで反応する者はいない。
「AB型のRhマイナス。」
ゆうが俯いて言う。
「わっ、めっちゃ稀少な血液型じゃんよ」
変な所に驚く誠にパシッと波留が
「そこじゃないじゃんよ。」
と、ツッコミ、
「榎本は?」
と聞くと、ゆうは更に俯き
「同じ…」
その言葉で一同シンと静まり返る。
IFが、決定に変わった瞬間。
しかもゆうの予測どおり、今日、豊は来ていない。
「唯ちゃんは?」
「ようやく、ご両親の普通の対応には応じるようになった。食欲はなさそうだけど…」
ゆうが言う。
「妊娠…は?」
紘が聞くと
「まだ、そこまで。検査でも出ない時期だから。ただの、唯ちゃんの体の状態から見たお医者さんの所見よ。」
誠は、付き合う当初にゆうに諭された事を思い出していた。
ぎゅ…と拳を握る誠に萌が握り返す。
「俺、今日、萌に防犯ブザー持たせるから」
誠は呟くように言う。
「どんな防犯ブザー?」
ゆうが聞くと
「ほら、子ども用の、10人くらいまで電話番号登録出来て、紐引っぱったら、登録してある番号に今いる場所を地図載っけてSNSで飛ぶヤツあるだろ?紘と波留、亮さんに隆さんにゆうちゃん、萌のお母さんとか…登録して良いか?」
波留が
「良く思い付いたなぁ。それ思い浮かばなかった」
と言うのに
「行動が予測できねーからさ。なんにしても予防出来たらそれでいーんだ」
と呟くように言う。