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手を繋ごう〜愛憎II〜
第27章 静かな日常と影
パトカーが、寝泊まりしている周辺を走っているのを目撃していた豊は、

「場所を変えよう」

と、売人に電話をかけ、移動していた。

都心部にある廃ビルの地下。

瓦礫がある中にベッドなどがおかれ、売人はそこで寝泊まりをしているらしかった。

「よぉ」

売人は豊に声を掛ける。

「マサトさん、すみません。うぜぇ担任がサツに捜索願出しちまったみたいで、うようよしてて」

と、マサトに言うと

「お前も大変だなぁ…」

とニヤニヤ笑う。

「けど、ここは灯台下暗しなのか、全くサツが嗅ぎ回る素ぶり見せた事ないから、安心しろ。それに…」

ここで小声になり

「女の子連れて来放題」

そう言うマサトに

「萌、ここに連れて来てもいっすかね」

と、聞く。

「別にかまわねーよ?こっちにも寄越してくれるんならな…」

そう言うマサトはギラギラとした目でこちらを見て来る。

恐らく、ヤクを他にやってんだろう。

豊はため息を吐きながらも、

(ま、いっか。おれも似た様なもんだし)

幸い、こうなる前に全額貯金通帳から金を引き出し、30万ほど、公衆ロッカーに入れてある。

「クサ、あります?」

豊がそう言うのに、

「ノリが良いな。女も呼ぶか」

と、携帯電話で呼び出しをかける。

常習してるものからは抜けられない。

タバコ状にしたモノを吸うと、空間が、ふわふわする。

幸福感が襲って来る。

だから、やめられない。

世の中がなくなってしまえば良いのに。

そんな危ない考えに頭を巡らせ、豊はニヤニヤしている。

「マサトさーん来ましたぁ。友達も連れて来ましたよぉ〜」

と、女達がやって来た。

ユカコとマイと名乗る二人の内、豊はマイを充てがわれた。

「豊さーん、よろしくお願いしますねー」

と、言って来たマイの顔を見て

(似てる…)

と、心で呟く。

高橋萌に。

自分が吸っていたクサを吸わせ、トロン…とした目つきになるマイ。

「あぁん…」

あちらでは事が始まっているらしい。

豊も、来る前に用意した、マイを押し倒した…ーーー













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